通訳案内士受験のきっかけと1次試験通過に至るまで

通訳案内士

通訳案内士試験受験のきっかけから1次試験通過に至るまでを順を追って記録していきます。
今日は、受験のきっかけ・受験前に立てた戦略とその結果について、ざっくりと書きます!

受験のきっかけ

大学時代に交換留学で約10ヶ月間アメリカに滞在して、その時に自分がいかに日本について無知であるかということを痛感しました。質問をされても「Maybe 〜」としか答えられない自分をとても恥ずかしく思いました。。!

また、現地学生の間での日本のプレゼンスの低さにショックを受けたことも理由の1つです。日本人だと自己紹介しても、次会った時には中国人や韓国人と勘違いされて覚えられることがザラにあったり、寿司とアニメのことばかりが話題に上がったりと、「アメリカでは日本って思った以上に知られていないんだなぁ」と感じました。

これらのきっかけから、「日本のことを勉強して海外の方に伝えられるようになりたい」と思うようになり、通訳案内士のことは以前から知っていたので、帰国後に受験を決意しました。

そもそも通訳案内士とは?

そもそも通訳案内士とはどんな資格で、合格するとどんな仕事ができるのでしょうか?

まずは下記にJNTOのウェブサイトからの抜粋文を記載します。

全国通訳案内士は、通訳案内士法において「報酬を得て、通訳案内(外国人に付き添い、外国語を用いて、旅行に関する案内をすることをいう。)を業とする。」とされています。全国通訳案内士は国家試験に合格した方であって、高度な外国語能力や日本全国の歴史・地理・文化等の観光に関する高い知識を有するものであり、「全国通訳案内士」として都道府県の登録を受けた方々になります。2020年4月1日現在の登録者数は26,077人に達しています。通訳案内士試験の外国語の種類は、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語及びタイ語となっています。通訳案内士試験は、年齢、性別、学歴、国籍などに関係なく受験が可能で、2019年度の通訳案内士試験には618人が合格しました。全国通訳案内士(通訳ガイド)は、単に語学力が優秀であるだけでなく、幅広い知識、教養を持って日本を紹介するという重要な役割を負っています。外国人旅行者に日本の良い印象を持って帰ってもらうことは、正しい日本理解の第一歩となり、全国通訳案内士(通訳ガイド)の仕事は、“民間外交官”とも言える国際親善の一翼を担うやりがいのある仕事です。
日本政府観光局ホームページ「全国通訳案内士試験概要」より引用

正式には「全国通訳案内士」が職業としての正式名称で、「全国通訳案内士試験」が試験の正式名称です。そして、国家資格になります。

勤務の形式は様々ですが、「添乗員兼通訳」を想像していただくとイメージしやすいかと思います。働き方は様々なので一概には言えませんが、「団体旅行、パッケージツアー、FITなどで日本を訪れる海外からの旅行客の旅行の一部もしくは全部に同行し、専門言語を介して添乗員兼通訳の役割を果たすこと」が通訳案内士の仕事であると私自身は理解しています。

より詳しく通訳案内士のお仕事について知りたい方は実際に働かれているガイドの方の本を読んでみると良いかと思います^^

受験科目・合格基準について

※全て2020年度現在の情報ですので、ご注意ください※
1次試験の受験科目は下記の5科目です。

外国語(120分)
日本地理(40分)
日本歴史(40分)
一般常識(20分)
通訳案内の実務(20分)
※外国語で「英語」を選択の場合は、全てマークシート形式です。
※一般常識と通訳案内の実務が50点満点、それ以外が100満点です。

科目ごとに合格基準が設定されており、すべての科目で合格基準に達しているかどうかによって、合否判定がなされます。

合格基準は、外国語・日本地理・日本歴史は原則70 点、一般常識・通訳案内の実務は原則30 点です。

詳細はJNTOウェブサイトにてご確認いただけます。

長期戦のすすめ

帰国後早速受験してみるものの完敗

留学中に感じた思いから、5月下旬に帰国後すぐに出願し、勉強を始めました。

しかし試験は約2ヶ月後の8月。缶詰状態で勉強しましたが、準備期間が短すぎました。よっぽど教養のある方なら別ですが、数ヶ月の勉強ではやはり厳しかったです。科目も多いし、暗記科目が中心、しかもマニアックな問題も出題されるこの試験の勉強には時間が必要なのだと悟りました。

その後、社会人になり、一旦通訳案内士の勉強は中断しましたが、通訳になることを決意して退社してパートタイマーとして働き始めたタイミングで、通訳の勉強と並行して通訳案内士の勉強を再開することにしました。

通訳を本気で目指して行きたいけど、将来フリーランスを目指すなら色々な働き方ができた方が自分としては安心かなぁと思ったのです。(今も、通訳・翻訳・通訳案内士の3本柱を目指しています。)

前回短期詰め込み型で失敗した反省を踏まえ、今回は科目免除制度を利用して2年計画で1次試験突破を目指しました。

科目免除制度について

※全て2020年度現在の情報ですので、ご注意ください※

通訳案内士試験1次試験には科目免除の制度があります!ざっくり言うと「前年度の本試験で科目合格している場合か、指定の試験で〜点以上とった場合 or 合格した場合において、その旨を出願の時に申請すれば、本試験でその科目は受験しなくていいですよ」というルールです。
(例えば外国語科目英語の場合は、TOEIC900点以上がそのうちの1つに当たります。英検1級など、選択できる条件は他にもあります。)

本試験で合格した科目については翌年度のみ免除可能となり、TOEICなどその他試験を利用して科目免除の申請をする場合、その試験の有効期間には試験によってそれぞれ規定があります。
詳細は2020年度施行要領(PDF)のP.14にてご確認いただけます。

通訳案内士の1次試験は、年によって難易度や傾向にばらつきがあることを他の受験生の方の体験記で目にしました。そこで、しっかり対策したとしても全ての科目を本試験一発で合格するのは私には難しいかもしれないと考え、また短期集中型で失敗した経験を踏まえ、科目免除制度を駆使して時間をかけて1次試験に合格にしようと計画を立てました。

戦略を立てる

まずは、こんな感じで戦略を立ててみました。

〜1年目(2019年度)〜
【本試験】
色々調べてみて、対策をすれば確実に結果を出せそうだと思った「通訳案内の実務」のみ必ず合格するつもりで対策して受験する。その他の科目は、TOEICなど本試験以外の試験で合格基準を目指すことにして、もし本試験では受かればラッキーくらいに考える。
【その他の試験】
「通訳案内の実務」以外の4つの科目については本試験以外での科目免除を狙う。そのため、2020年度の出願時までに各科目の合格基準を満たせるよう、免除条件となる試験を次々に受験する。
2020年度の出願時までに….
・外国語(英語)はTOEIC900点以上とる。
・日本地理は国内旅行取扱管理者試験に合格する。
・歴史はセンター試験「日本史」で60点以上とる。
・一般常識はセンター試験「現代社会」で80点以上とる。

〜2年目(2020年度)〜
出願時期までに全科目免除の基準を満たして出願し、1次試験は全科目免除の状態にしたい。
そうすれば、この年は2次試験の口述試験から受験できる!

戦略を立てて勉強した結果

結果、こんな感じになりました。

〜1年目(2019年度)〜
【本試験】
計画通り、しっかり対策をして臨んだ「通訳案内の実務」は合格。
予想外なところでいうと、外国語(英語)、日本地理、一般常識も本試験で合格できた。TOEICや国内旅行取扱管理者など本試験以外の試験に向けて勉強を始めていたおかげで、本試験で知識が生きた。
歴史は全く太刀打ちできず、完敗。
【その他の試験を利用】
・外国語(英語)はTOEIC900点以上とる。
→本試験受験前の6月に達成。
2019年の本試験出願には間に合わなかったので、本試験でも受験。
・日本地理は国内旅行取扱管理者試験に合格する。
→本試験で日本地理は合格できたものの、国内旅行取扱管理者試験には既に申し込んでいたので9月に受験し、合格。
・歴史はセンター試験「日本史」で60点以上とる。
→本試験で完敗した件、なんとか1月に達成。
・一般常識はセンター試験「現代社会」で80点以上とる。
→本試験合格できたので、出願せず。

〜2年目(2020年度)〜
出願時期までに全科目免除の基準を満たして出願し、1次試験は全科目免除とする。
2次試験の口述試験から受験する!
→こちらは計画通りになりました。

こんな感じで、時間をかけて1次試験を突破することができました。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
次の記事で各科目の勉強方法についてまとめていきたいと思います^^

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